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瑞浪市化石博物館 夏の体験教室2012

瑞浪市化石博物館の「夏の体験教室」に「大きなお友達」として参加して来ましたので、ざっと概要だけでも紹介したいと思います。
参加した体験教室は、
「夏の体験教室2012 ~化石マイスター養成講座~ 初級」
というもので、主に夏休みの子供たちとその親御さん向けの講座でしたが、内容はとても充実していました。
ほぼ一日がかりで露頭見学、化石採集、採集した化石のクリーニングと種の同定、特別展の見学、化石のレプリカ作りと、これだけ全部やっちゃおうという充実ぶり。この日の講師は名古屋大学博物館の服部創紀さん、京都大学 大学院の松井久美子さんのお二人でした。

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道路脇に露出している地層を見学。

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ノジュール(石の塊のような部分)がきれいな層をなしているのが見られます。

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野外学習地(化石の採集地)へ移動中。朝の天気予報だと35℃くらいまで上がるという。帽子やタオルは必需品ですね。

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松ヶ瀬の川原は野外学習地となっており、化石の採集をすることができます。(今回は体験学習ですが、個人で採集に出かけるときも化石博物館で許可をもらってから採集しましょう)

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講師の先生から化石の採り方のレクチャーを受け、子供たちも採集にチャレンジ。石をがっつんがっつん叩くと中から貝の化石がゴロゴロでてくるので、この場所がかつて海の底であったことがうかがい知れます。運がよければサメの歯の化石が出ることもあり、実際この日も小学生の男の子が見つけていましたよ。

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博物館にもどり昼食をはさんだあと、いましがた採集してきた化石を自分たちでクリーニングする作業にはいります。「埋まっている部分の形を想像しながら…」と説明しながら松井先生が実演。

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「採集中は『これは何の化石ですか?』と『聞かないでください』」と博物館の学芸員、安藤さんが子供たちに言いました。それはなぜでしょう。もちろん答えるのが面倒だからではありません。野外学習地でみつかる化石をカラー写真つきでまとめた「みずなみ 化石図鑑」というリーフレットを参考にしながら、自分の採ったのが何の化石なのか自分で考えてもらい、標本ラベルを作成してもらうためでした。また「みずなみ 化石図鑑」の化石写真には★のマークがついています。★が多いほど見つけるのがむずかしいとのことでした。ちなみにぼくの採った「ウソシジミ」「オオキララガイ」「イシカゲガイ」はことごとく★ひとつでしたが、前出の小学生くんのメジロザメの歯(安藤学芸員により同定)は★7つでした。

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特別展「デスモスチルスが見たみずなみ」からデスモスチルスのコーナー。

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京大大学院の松井さんはデスモを含む束柱類の研究をなさっている方で、デスモの頭骨レプリカを持って説明しています。

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展示品のデスモスチルス復元模型を「ヤマモト生物模型」にて製作しましたので、ぼくもすこしだけ参加者のみなさまに模型作りのお話しをしました。

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最後はいよいよ化石のレプリカ作りに挑戦。館で用意されたシリコーン型に石膏を流して作ります。

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服部先生によるレプリカ作りの実演。「クリームチーズ、マスカルポーネ、グラニュー糖を混ぜ合わせ、型に流しこみます」的な光景ですが、もちろん真面目な説明をしていました。ぼくは服部先生が「水はちょっとずつ加える」と言ったのにビジャーっと入れて、失敗しかけました。

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戦利品。レプリカ作りはやはりデスモとビカリアははずせない。型は複数から選べて、もちろん子供たちに先に選んでもらったのだけれど、デスモ型が売り切れるのではないかと内心冷や冷やした。大人げない…。

とこのような感じで丸一日化石体験のできる充実した講座でした。最後に修了の証しにデスモスチルスのバッヂをもらい帰途につきます。随所に子供たちが意欲をもって取り組める工夫がしてあったのがよかったですね。もちろん講座に応募するくらいだから化石や昔の生き物に興味がある子たちなのでしょうが、みずから見つけ、種類を特定し、標本ラベルを作成した化石なら、思い入れもひとしおではないでしょうか。

瑞浪市化石博物館では夏の体験教室以外にも、定期的に化石発掘体験講座を開いているそうです。興味のある方はぜひ。
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ビストロラブレ食事会

 日本古生物学会年会が名古屋大で開催される前夜、名古屋にある洋食屋さんで催された食事会に参加しました。場所は熱田区、名鉄の神宮前駅にほど近いビストロラブレさん。古生物を専攻する学生さん、若手研究者さん、パレオアーティスト(古生物復元画や模型を作る人)、造形大学の学生さん、趣味の人も含めて様々な人が集まり、さながら古生物を軸にした異業種交流会のようでした。特に個人的に注目しているのは、美術系の大学が自然科学の研究分野と手を結んで行う活動です。それは研究の社会への還元の大きな助けになると思っていますので、これからも美術の学生さんにはがんばっていただきたいです。お食事もおいしかった。タコのマリネ、新鮮なホタテのフライ、平打ちパスタなど、とてもおいしそうですぐに手がのびますので、グルメブログみたいな写真を撮る間がありませんでした。
 
 21時からはユーストリームによる「恐竜・古生物トーク配信」がレストラン内でおこなわれました。企画者のお一人である博物館学芸員さんと、レストランオーナーさんがお友達であったことから実現した企画のようです。それまでお料理をいただいていたテーブルがミニ放送局にはやがわりし、私たちはワインやカクテル「ミズナミ ミオ」(後述)をいただきながらユースト配信を目の前で見るという楽しいひとときをすごしました。ゲストに若手研究者さんが数人出演し、ご自分の研究について語っていました。録画の公開はまだのようです(7月5日現在)

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↑ユーストリーム配信の様子をイラストで再現。瑞浪市化石博物館で活躍中の特別ゲスト瑞浪Mioちゃん(手前)が、彼女のために作られたカクテル「ミズナミ ミオ」を見つめる様子。オーナーシェフ特製のカクテルは彼女の髪をイメージした鮮やかな黄色でした(ノンアルコール)。ちょうど機器の不調で配信には乗らなかった場面なので、食事会参加者のみが目にした光景です。

 以上、古生物食事会&ユーストリーム配信の様子でした。さて、上でも少し名前の出た瑞浪市化石博物館では現在、特別展「デスモスチルスが見た瑞浪 ―瑞浪層群の化石展― 」が開催されています。そこで展示されているデスモスチルスの復元模型を、ヤマモト生物模型にて製作いたしました。特別展の様子、製作した模型の話などを近々お伝えできればと思います。

| 学会、講演会 | 00:35 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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日本古生物学会年会 in 名古屋

 6月29日(金)~7月1日(日)、日本古生物学会2012年年会が名古屋大学 野依記念学術交流館にて開催されました。
 学会というとぼくのような一般の人間には敷居が高い感じがしますが、研究者の方々、古生物好きの方々、パレオアーティストの方々と広く交流できる貴重な場ですので、今回もちょっと背伸びして行ってきましたよ。県内在住なのでそれもうれしい要素でしたね。移動に時間を取られないので学会前日の夜から足かけ4日間、滞在できました。

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 30日のポスター発表・コアタイムの様子。時間内は研究者がポスターの前に立っていて、研究の説明を直接聞くことができます。通路の向こうの方までポスターと人が立ち並んでいますね。通路はコの字に折れ曲がっているので、実際の人はもっと多いです。

 口頭発表はテーマに分かれて3会場で開催なので興味のある講演を行き来できます。ぼくは粘土模型づくりのネタさがしの意味で古脊椎動物の会場に行きましたが、その生き物が食べていたモノや住んでいた環境に目を向けるなら、ほかの会場もおもしろいのかも、と思いました。

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 時系列的に前後しますが28日の懇親会の様子。懇親会や連日の飲み会も大きな楽しみの一つです。酒を交えていろいろなお話を聞くことができます。初日は宿に戻ったのが午前3時だった…

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↑古生物復元画家の小田隆さんがホワイトボードにマーカーでサラサラッと描いていた。プロすげーな…。

 さてそのホワイトボードで告知の夜間小集会は、30日夜、二か所でおこなわれた小集会のうちの一つで、テーマは「それぞれの立場から語る古生物学の普及」でした。古生物学分野におけるアウトリーチ活動について、各地の博物館の取り組みなどの話が聞けました。今の日本は不景気、不景気と言ってなにか大きな利益を生み出すような学問でないと予算が削られたりしますが、それは長い目で見たら決してよいことではないはずです。一般人の立場からも漠然とした危機感を抱いておりましたので、博物館自らの普及活動の報告には心の中で「がんばって!」とエールを送りました。
 とはいえ講演タイトルには「それぞれの立場から語る」とあります。講演の趣旨からはズレますが、この言葉を拡大解釈するなら、我々ファン層も「それぞれの立場」でやれることがあるのだろうなと思いました。

 以上、駆け足ではありますが、名古屋の学会のレポートでした。次回記事では時間をすこし戻して学会前日、古生物関連のユーストリーム配信の場にお邪魔した話題を取り上げます。

| 学会、講演会 | 22:25 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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