FC2ブログ

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | --:-- | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

スナメリとビーチグラス

 先日、波打ち際でプカプカ浮いているスナメリの死体を見つけました。今回のエントリーはそんな写真から始まりますので、例によって「続きを読む」方式になってます。(またか…)
 とはいっても、傷みは少なく、ものすごく気持ち悪い写真というわけではない(たぶん)ですし、最後は浜辺にいた子供たちからこんなプレゼントをもらうという、ちょっといい話っぽい終わり方になっていますので、お読みいただけたら幸いです。
11110304c.jpg


 先日、漂着物あさりフィールドワークのため浜辺へでかけた。※1 ウニ、ヒトデ、骨などの生物系がターゲットである。
 浜辺に着く遥か手前から、波打ち際でひらひら揺れるものが目に入っていた。めずらしいお宝かも知れないと近づくと、イルカ類の死骸だった。全長は目測で1.2m程。ひれの先の皮膚がわずかに破れている程度で状態は良い。ひらひら揺れていたのは海面に突き出たひれの部分だった。
11110301b.jpg
11110302b.jpg
 尾をつかんで引っ張り上げたところ。かなりの重量で、尾椎がポキポキ鳴る感じが手に伝わってきた。吻が短く、背びれがないので、スナメリのようだ。骨採りのため拾って帰るか一瞬迷う。車に載せる方法、解体場所の確保の可能性、そもそもスナメリの死骸を拾っても良いのか?※2 などの点を検討し、程なくして「ちょっとムリ」という結論に至る。素人が自宅でコレはさすがにムリ…。
11110303b.jpg
 最善の策を検討し、しかるべき機関へ一報を入れる。のちに入った電話によれば、「明日の朝見に行きます」とのことだったので、流されないよう満潮線(右側のゴミがたまってるところ)よりさらに上まで引っ張り上げておいた。無事回収されただろうか。

 以上がスナメリとの遭遇だったが、もう一つの出会いもあった。スナメリの尾をつかんで海から引き上げていると、近くで海岸遊びをしていた、小学生の姉妹とおぼしき二人の子供がすかさず近寄ってきて「なにをしているんですか?」「それはなんですか?」などと聞いてくる。「これはスナメリという生き物だと思います」「哺乳類ですよ」はたから見るとこちらはある意味不審者なので、なるべく丁寧に対応した。
 携帯で写真を撮ったり、電話をかけている間もずっといたので、すこし話をすると、二人は地元の小学生で姉妹だという。「ここでスナメリを見たのは三回目で、もっと小さいのも見たことがあるが、カラスに食べられていた。」「生きている状態のは水族館では見たことがあるが、ここではない。」など、お姉ちゃんの方が話してくれた。妹の方は、自分と同じくらいの大きさの生き物を目にして、はしゃいでいた。さすがは海の子。理解があって助かった。普通なら気味悪がられて遠巻きに見られるところだ。
11110304b.jpg
 その後は三人で漂着物を拾って歩いた。お姉ちゃんは海で削れて丸くなったガラス片(ビーチグラスというらしい)を集め、妹はボールや人工物などを拾ってはぼくに見せ、投げて遊んでいた。それまでにも二人は漂着物を拾っていたらしく、別れ際にその日の収穫物のビーチグラスをごっそりぼくにくれた。ただ一個だけ、濃い青色のものはめずらしいらしく、見せてくれたあと、大事そうにふたたびポケットにしまっていた。それはラピスラズリのようで、たしかにきれいだな、と思った。
 帰ってから手持ちのガラス瓶に入れたかけらたちは、いまも部屋にある。


※1 ビーチコーミングと言うらしい。
※2 のちに調べたところでは、水産資源保護法施行規則では「すなめり」は「しろながすくじら」「ほつきよくくじら」同様、禁止区域において「これを採捕してはならない」とある。ただし「試験研究その他の特別の事由により農林水産大臣が許可をした場合は、この限りでない」とも。死骸を拾うことが「採捕」にあたるか、個人での標本作りが「その他の特別の事由」にあたるか、が微妙なところ。

| | 23:00 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

大変冷静かつ的確な判断に感動しました.
昔鯨類の研究をしていた人がいたのですが,研究に関して様々な規制があることを知りました.
で,そんな記憶と共にググっていたら,農水省から『鯨類座礁対処マニュアル』なるものが出ているのですね.

| osakana | 2011/11/16 08:57 | URL | ≫ EDIT

osakana様

>『鯨類座礁対処マニュアル』

PDFでありましたね。93/168ページの「水産資源保護法に関わる鯨類の取り扱い」でスナメリへの言及もありましたが、やはり個人が勝手に拾ってはだめみたいですね。

| ヤマモト | 2011/11/17 10:02 | URL | ≫ EDIT















非公開コメント

http://seibutsumokei.blog65.fc2.com/tb.php/120-f7a06475

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。